ジャン=リュック・ヴィルムートJean-Luc Vilmouth

The room of imagination
サウンドインスタレーション作品(宸殿牡丹の間)

多くの国際的な美術展で活躍し、様々な国の特異な条件を巧みに取り入れた制作活動を続けるジャン=リュック・ヴィルムートは、今回の作品では、大覚寺が当初嵯峨天皇の離宮嵯峨院として造営されたことに注目し、当時の先端文化である風水等の知識も取り入れたと考えられる離宮嵯峨院そして嵯峨御所の環境を、風の流れによってイメージする作品を制作しました。
大覚寺の竹林で採取された音と日常のノイズによって作られたサウンドインスタレーションを牡丹の間に置くことで、大覚寺が有する宮廷文化と寺院としての文化的伝統を体験できる作品です。

ジャン=リュック・ヴィルムート+西村麻美Jean-Luc Vilmouth and Asami Nishimura

パフォーマンス Out of place
2011年7月2日、3日 15:00~16:00 大覚寺大沢池

大沢池に遠景の舞台を浮かべジャン=リュック・ヴィルムートと西村麻美が東北の少女が作った詩をもとにしたオリジナルな曲を歌うパフォーマンス作品。
嵯峨天皇と弘法大師空海が離宮嵯峨院の造営にあたって、中国の洞庭湖を模して造られた庭湖という環境に注目し、優れた風景が生み出す感性を気付かせつつ、今回の東日本大震災の犠牲者や被災者への鎮魂を込めた作品です。