メディアアート卒業生による海外放流記4〜ドイツケルン編〜前編

メディアアート卒業生による海外放流記4〜ドイツケルン編〜前編

ドイツの主要都市ケルン。ケルンは大都市というかどちらかというと歴史の町といった感じです。イイ意味で言えば情緒ある町。悪く言えば少し寂れているかな。

ケルンといったら何と言ってもケルン大聖堂。駅を降りるといきなり大きな聖堂が僕を歓迎してくれています。 


ケルン大聖堂はゴシック様式の建造物では世界最大の大きさを誇り、1248年に着工したものの宗教改革や資金難に落ち入り最終的に完成したのはその600年後の1880年とかなりの年月を要している。

圧倒的な存在感でとにかく町のシンボルな建物ですが実は僕、滞在中一回も大聖堂の中に入っていません(笑)。このことを知人や親戚に言うと「勿体ない!」とか「何しに行ったんだ?」と非難囂々してきます。まぁ当然と言えば当然なんですけど…
だって京都に観光して清水寺や金閣寺に行かないと同じようなもんだし。

僕だって観光目的でドイツに行ったなら絶対行ってます。しかし今回の旅のテーマは少しでも多くの芸術作品を見るという事で観光地に行く事が目的ではなかったのです。なんて凄く言い訳がましい…

まぁ本当の理由はある些細な事件が起きたせいなのです。そう、それはバックパッカー初心者の僕が海外で初めて洗礼を受けた忌々しい事件。

ケルンに到着し泊まるホテルにチェックインした僕は時間がまだまだ早かったので少し周辺を散歩することにしました。
ケルン大聖堂は都市のランドスケープなので大広間の階段でその圧倒さを身で感じていました。

その周辺には天使やドラキュラ?みたいな格好をした人たちがうろうろしています。パントマイムのように何やらパフォーマンスをしていました。じーっと僕が見ているのに気づいたのか天使の格好をした二人組が何やら僕のほうに近づいて来て握手を求めてきました。なんだいい人じゃん、なんて思っていると天使の傍らが写真をとろうぜとかジェスチャーで伝えてきました。

それがこの写真

すごく良い笑顔でしょ(笑)

なんたって一人旅で人見知りな僕は見ず知らずの人と打ち解け合うとかいう高等技術は持ち歩いてございません。ドイツ人はフレンドリーでいい人が多い!このときは確かにそう思っていました。そうこの時は…

写真を撮り終えてありがとうを言って立ち去ろうと言った瞬間天使様はいきなり僕の手をぐっと掴んだのです。何?とすげーびっくりしたらその天使様はこう言ったのです。

「お金くれ」と。

いやいや、写真とるだけなのに金とるの!?ってゆーか今までジェスチャーで意思伝達してたのに普通に喋るやん。パントマイムのキャラはどーなったの!?なんてあまりの唐突さに若干混乱するもののまぁ海外だし仕方ないかと思い、幾らか聞いてみました。

「1人、10ユーロ。二人なので20ユーロ」

高いよ。ただただ高い。もうここまでぼったくりだと逆に関心してしまう。写真撮っただけで2000円?もうふざけんなよ!流石に僕もこれには頭にきて猛抗議。しかし全く会話が噛み合ず(そりぁ日本語とドイツ語だしね)結局僕はお金を払う事にしました。手も掴まれたままだしね。

流石に20ユーロは払わず、10ユーロ渡したら一瞬の隙をついて猛ダッシュして逃げました。何やら叫んでましたがそんなのおかまいなく走る。

初めての海外の洗礼。ようやく異国に心を開きかけて来た矢先での出来事。この事件で一気にケルンの事が嫌いになりました。まぁ正しくはケルンではなく金を欲する天使様なんだけど。この事件以降ケルン大聖堂にはあまり近づかず、美術館を巡ることにしました。

後々分かるんだけどまぁ観光地にはよくある光景なんですね。この世にタダなんて物は無い。それが世界の常識なんです。だから日本にいたままの感覚で行くとこういうのにひっかかったりするんですね。だって町中で配ってるティッシュやうちわにお金払わないし。しかしあっちは問答無用で請求してきます。しかも結構唐突に渡してくるのでとっさに取ってしまったりする場合もあるんです。

ということでもし海外行く場合十分気をつけてください。やっぱり日本人はよく狙われますので(体験談)。

ケルンはこの事件で僕の中の印象は決してよくありませんが実は美術館は多くてそれなりに楽しみました。
それはケルン後半編で。


レポート